こんにちは、タコスを作る中年男性です。
今日は一番簡単に出来合いのものでアメリカンなタコスを作る方法の話をする。
なぜなら日本で出来合いのものを使って楽にタコスを作ろうとしたとき
材料が売っているのはアメリカンタコスのものがほとんどだからだ。
もしお前が明日友人や同僚が集まるパーティの料理を用意する必要があるが
なにも思いつかないとき
もしくはタコスなにもわからんお前が試しに可能な限り簡単に作れるタコスはないのか
なんて探しているとき
そういうときのためのタコス入門デッキを以下に書いておく。
これを読めばとにかく気軽にタコスパーティーを友人と開いたりすることが出来るはずだから…。
以下長いので目次です。
それぞれ興味があるものだけを読んでくれてもいい。
1.トルティーヤ
トルティーヤというのは外側を包むパン的なアレ。
今回必要なのは小麦粉製の”フラワートルティーヤ”(以降トルティーヤと略す)
だが本来なら小麦粉を練って作る必要がある。
でもそんなことするのはアンパンマンの「生きてるパンをつくろう」の歌詞に
感銘を受けた、感受性オバケみたいなやつだけだ。
小麦粉と和解できない俺達のために出来合いのトルティーヤが売っている。
例えば業務スーパー、近所にあるなら勝利は約束されたも同然である。
何しろ冷凍のくせに一枚一枚剥がして焼ける。フライパンで少し
焦げ目をつけるだけでいい。しかもデカ目で12枚250円程度の激安だ。
あとはそこそこ規模がデカいスーパー、例えばCGC系列とかだと
独自ブランドのトルティーヤが売っている。
これはチルド商品かつ5枚200円前後なので少し高い。でも友達を呼んで
タコスパーティーをするお前ならそこまで痛い出費ではないはず。
もし近所に売ってる店がない、もしくはわざわざ高い金を出す気にもなれないのであれば
自作するしかない。イースト菌と喧嘩する必要はないし作れないことはない。
レシピについては一応作ってみたので今度書くかもしれないがとにかく小麦粉は
難易度が高いので買えるなら買ったほうがいい。
正直俺はまだ小麦粉と和解出来ていないので偉そうにレシピをのたまえる立場では
ないから書かないかもしれない。
2.タコミート
タコミートというのはスパイスを混ぜたひき肉だ。
本来であればクミンとオレガノとコリアンダー、あとパプリカパウダーなどを
入れて自作することになるが実は日本にはタコミート用スパイスミックスが結構売ってる。
例えば天下のS&B食品なんかも出している。これは全国のスーパーで大体買える。
俺のオススメはオールド・エル・パソというメーカーのタコシーズニングだ。
エルパソってのはテキサスにあるメキシコとの国境の町なのでなんかすごい
それぐらいのモチベーションでいいと思う、料理なんて。
カルディとかで買えます。
ひき肉は牛でも豚でも合い挽きでもなんでもいい、俺はなんかお得な気がするから
合い挽きを使うけどなんなら挽いてない肉でもうまいと思う、やったことはないけど。
フライパンに油を引く、なんとなくオリーブオイルが使われがちな気がするけど
多分気のせいなのでなんでもいい。家庭料理なのでそれぐらいなんでもいい。
ここににんにくのみじん切りを入れて弱火で熱すると香りが出る。宗教的に無理な方は
やらんでもよろしい。とにかく好きにやるといい、土井善晴だってそう言うはずだから…。
ひき肉を入れたら脂が出ることもあるので多すぎたらキッチンペーパーに吸わせたりして
捨てたほうがいい。俺は中年男性なのでもう脂がきついからだ。
あとひき肉の脂が始末できたらシーズニングを入れる前後ぐらいでオレンジジュースを
少量(肉500gに30mlぐらい)入れるとメキシコの風が吹く。サンタナと名付けよう。
スパイスが混ざりきって余分な水分を飛ばしたり諦めて吸わせたりしたら完成だ。
3.サルサ
サルサってのはソースのことだ。世間でサルサソースって呼ばれるけど
サルサもソースも違う言語の同じ意味。というのはもうこすり倒されたやつ。
チゲ鍋的なアレ。
基本的にはこれも既製品が売ってる、先のオールド・エル・パソやカゴメあたりが
出している。後者は割とどこでも見かける。
これについては炒めた玉ねぎ、ピーマン、ハラペーニョとかをトマト煮込みにして
塩コショウで味をつけたものであるので慣れたら自作しても楽しい。
やってることイタリアンと大体同じなので売ってなければパスタソースとかでもまぁギリ。
4.野菜類
お前がハンバーガーショップだとマクドナルド派なのかモスバーガー派なのか
で入れたり入れなくてもいい。基本的には洗って適当なサイズに裂いたレタスと
みじん切りの玉ねぎがあればいい、玉ねぎは辛いのが苦手なら切ったあと水に晒せ。
お前がトッピングのバリエーションにこだわりたいのなら、角切りのトマトと
アボカドスライスがあるとなおいい。アボカドはペーストにしてもいいが
それは後述する。
5.その他あるといいもの
・タバスコなどのホットソース各種
普通のタバスコでもおいしいし、ハラペーニョ製のグリーンタバスコはマイルドなので
辛いのが苦手な人向けだ。意外にカルディとかでも買える。
俺の近所だとなぜかデカ目のスーパーとかでも取り扱いがある。タコスを諦めるな。
あとは燻製唐辛子のチポートレイタバスコなんかもいい。こっちはレア目なので
AMAZONとかで買うしかなさげ。本格ステーキソースのご先祖様みたいな味がする。
もしもお前が辛党でこだわりのホットソースがあるならそれでももちろんいい。
・ハラペーニョのピクルス
カルディで買える、これもオールド・エル・パソのやつだ。
そこそこ辛いかと思いきや酢漬けにされたハラペーニョは信じられないぐらい
マイルドな、ピーマンみたいな味になる。
・アボカドペースト
ワカモレとも言われる、今後タコスをやっていくのなら名前を覚えたほうがいい。
アボカドにライム汁と塩、宗派によっては玉ねぎとかトマトを入れたりもするが
ライムは高いのでレモン汁でもいい。
でもライムジュースは業務スーパーで買えるから買えそうなら絶対用意してほしい。
アボカドはクリームっぽい要素、つまりジャンクフードっぽさを追加してくれる。
・ピザ用ミックスチーズ
アメリカンタコスはファーストフードとして改造されたタコスだ。
アメリカ人が作ったファーストフードにチーズが入らないわけない。
これは完全に俺の好みだが細切りのピザチーズ(例)を使うと
他の食材との相性がいい気がする。少し値段は上がるがやってみてほしい。
6.食べるとき
タコスはパーティめしだ。複数人で食うのに効率的かつエンタメっぽいのが理想だと思う。
各食材を大皿に盛れ、皿がないならダイソーで買ってくるべきだ。
おすすめはそのまま食卓ボウル大だ。蓋がついてて余ったら冷蔵できる。
タコミートやサルサにスプーンを用意してやれ、思いやりの達人になれるはずだ。
あと思ったより汁がこぼれたりする、そういうエンタメだと思って割り切って食え。
ティッシュペーパーキッチンペーパーウェットティッシュすべて多めに用意しておけ。
あと食い終わったら床を掃除する覚悟とかもしておく必要があるはずだ。
というわけで長々と書いてしまったがこの記事がお前のコミュニケーションや
パーティめしの役に立てば幸いだと思っています。
タコスを恐れるな、タコスはお前を待っている。
善きタコスのために。